防衛省が航空自衛隊美保基地(境港市小篠津町)に配備を予定する空中給油機KC46Aに関し、市民団体「空中給油機STOP!市民の会」が30日、機体配備撤回と住民説明会の設定を基地に申し入れた。

 申し入れは非公開。市民の会によると、安田寿朗共同代表ら8人が基地の第3輸送航空隊3等空佐の酒井明渉外室長に申し入れ書を手渡した。安田共同代表は「運航は危険で、他国からの攻撃対象にもなりうるので容認できない」と訴え、安全性について周辺住民への説明を求めたという。

 酒井渉外室長は「防衛省が行うことなので基地としてコメントできない」とし、中国四国防衛局に伝える考えを示したという。

 配備は南西地域の防衛体制強化が目的。計画では2021年度に2機、23年度に2機、24年度以降に2機の計6機を置く予定。 (柴田広大)