お肉を湯の中でしゃぶしゃぶする回数は平均3.89回―。鍋が恋しくなる季節を前に、ミツカン(愛知県半田市)がしゃぶしゃぶに関する調査をしたところ、こんな結果が出た。「北海道ではラム肉が好まれる」「近畿の人はブリを入れる」など、地域による特色も浮かび上がり、担当者は「予想以上に幅広いしゃぶしゃぶがあることに驚いた」と話している。
調査は7月、全国10地域の15~79歳計千人を対象にウェブ上で実施した。鍋の中でだし汁や熱湯に肉などの具材をくぐらせる平均回数は、北海道が4.38回で最も多く、九州(4.08回)、近畿(4.04回)などが続いた。最少は東北、沖縄の3.57回だった。
さらに、よく入れる具材を複数回答で質問。肉類では、豚肉ロースが45.5%と最も多く、しゃぶしゃぶ用豚肉が2位、牛肉ロースが3位。一方、全国で6.6%にとどまったラム肉が、北海道では33.3%と突出。魚介類ではブリが全国で15.2%とトップだったが、近畿では25.5%に上った。
具材を入れる順番にも地域性が出た。東日本では「野菜から」、西日本では「肉類から」とする回答が多かった。