カンナをいざなう神使のウサギの原画
カンナをいざなう神使のウサギの原画
修正指示が加えられた原画
修正指示が加えられた原画
「神在月のこども」HPに掲載されている作品に関するニュース
「神在月のこども」HPに掲載されている作品に関するニュース
カンナをいざなう神使のウサギの原画
修正指示が加えられた原画
「神在月のこども」HPに掲載されている作品に関するニュース

 今年は11月から12月にかけてが旧暦の「神在月」になります。出雲地方では、神迎神事・神在祭と多くの神事が予定されている事と思います。そんな神在月に、これまで毎月1回寄稿させていただいていた当コラムを4週にわたって週1回掲載します。本作の新しいリリース情報にも触れながら作品の今(現在)をお伝えしていきます。

 前回コラムでお伝えしていた「第33回東京国際映画祭」のオープニング・プログラムでも発表しましたが、作品の舞台設定は、主人公の少女カンナが東京から走りだし、出雲へ駆ける物語となっています。“なぜ、東京国際映画祭で!?”と感じられた方も、主人公カンナが「出発する東京」の地で行われた国際映画祭と聞けば納得いただけるかと思います。この映画祭をきっかけに、ふるさと山陰だけでなく、全国の方々の目にも触れるようなプロモーションを多く仕掛けていくこととなります。

 アニメーションスタジオでもない、アニメーターでもない、「本気になる覚悟」だけを持って臨んだこの挑戦を、全国の劇場公開がかなうその日までふるさとの皆さんに応援していただけたらほんにうれしいです。原案は2017年までさかのぼる本作が、いよいよ来年公開というところまでこれただけん。東京でお披露目をした次こそは、ふるさとでのお披露目の場も可及的速やかに考えている事をお伝えしておきます。その辺を当コラムでも触れていきますので、神在月も「神在月のこども」も楽しんでいかこい!

 写真は、出雲までの旅にカンナをいざなう神使の一羽のウサギです。白井監督と佐川総作画監督が修正を入れたレイアウト(オレンジ:白井監督チェック、緑:佐川総作画監督チェック)で、このがっかり顔を固めるまでに、消しゴムで消して作業をするのではなく、色が違う紙を上から乗せて何枚も描くのですよ。
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 みしま・てっぺい 『神在月のこども』企画・プロデューサー。1979年、松江市出身。cretica universalでは映画、漫画、テーマパークなどさまざまなシーンで企画・プロデュースを担当。