出雲の魅力を全国に発信するため出雲市が条例に定める「神在月文化振興月間」が始まった。今年は出雲を舞台にしたアニメ映画「神在月のこども」とタイアップしたイベントを軸に情報発信する。 (佐野翔一)
旧暦10月の「神在月」に出雲大社では全国の神々が集い、会議「神議(かみはかり)」を行うとされ、出雲市は10、11月を文化振興月間と定めて観光プロモーションなどを展開している。
今年は過去にポスター制作などで連携した映画「神在月のこども」の劇場公開1周年などに合わせたイベントを企画した。
神門通り周辺で「神在月の世界展」と題し、通りの店舗など19カ所に映画の複製原画と劇中の一場面のパネル66点を展示。11月30日まで、映画の世界に思いをはせながら散策できるようにした。
10日には、映画の舞台となった稲佐の浜(出雲市大社町杵築北)で、主題歌を歌うmiwaさんと原作・コミュニケーション監督の四戸(しのへ)俊成さんらのトークショーや歌唱イベントを実施した。
出雲大社に主題歌を奉納し、飯塚俊之出雲市長から市の観光大使に任命されたmiwaさんは、「第二の故郷として(神在月を)PRしていきます」と話した。