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 第30回浜田-益田間駅伝競走大会(愛称・しおかぜ駅伝)の実行委員会は5日、新型コロナウイルス感染防止を主な理由に、12月12日に開催を予定する大会の中止を発表した。初の中止となった昨年に続き、2年連続で開催を見送る。

 実行委は浜田市、益田市、島根陸上競技協会、山陰中央新報社の主催4者を中心に構成。

 新型コロナの感染が収まらない状況から選手の控え場所、中継所、沿道などでの3密回避が難しい▽大会を支える競技役員やボランティアの協力が得られるのか見通せない▽多くのチーム関係者が車の長時間移動、宿泊を避けられず感染リスクが伴うこと―を踏まえ、安全安心な大会の運営が難しいと判断した。

 大会は益田市をスタート、浜田市をゴールとする9区間で、合併前の旧市町村単位の地域代表チームが出場。中学生から社会人までがたすきをつなぐ。2年前の大会は、38チームの関係者と運営スタッフら1300人が参加した。

 島根陸協の赤名磨差己専務理事は「各選手が地元の名誉を背負って走ることに意味がある大会だが、全チームが安心して参加できる状況ではない。つらい判断だった」と話した。 (板垣敏郎)