全国のロックフェスに出演する人気バンド・四星球(スーシンチュウ)やSABOTEN(サボテン)など7組が出演するロックフェス「Starry(スターリー)Night(ナイト)」が10日、米子市角盤町2丁目の市公会堂で、入場無料で開かれる。「音楽ファンに元気を届けたい」という、1人の男性の熱い思いで実現する。
企画したのは米子市内でロックバーを営む山本浩貴さん(33)。米子工業高等専門学校を卒業後、ライブカメラマンとして全国を回った。9年前から地元を盛り上げようと、知り合ったバンドに声を掛け、音楽イベントを定期的に開いてきた。
山本さんの夢は、集大成となるロックフェスの開催。2018年に野外フェスを企画したものの、台風による悪天候で中止になった。昨今の新型コロナウイルス感染症の拡大は、ベストとは言えない状況だが、音楽業界を盛り上げたい気持ちが勝った。
今回のフェス開催でこだわったのは入場無料。米子市内でもライブハウスでコロナ感染のクラスターが発生するなど業界への目は厳しい。「だからこそ音楽ファンに希望を与えたいし、感染対策を徹底したフェス開催で、業界のイメージが少しでも良くなることにつなげたい」と話す。
開催には会場使用料や感染症対策費、出演料など最低でも100万円は必要。このため、米子市内の飲食店などにポスターやフライヤーを掲示し、インターネット上で寄付や協力を呼び掛けている。
定員は、席を空けた着座で約500人(先着順)。午後0時半開演で、松江市を拠点に活動する3人組バンドginger(ジンジャー)、鳥取のラッパー、JAKE(ジェイク)も出演する。ライブ映像の配信もある。
寄付や問い合わせはホームページ https://starrynight.rockey7stars.com/ (糸賀淳也)