魚介類をさばいて料理に挑戦する生徒=島根県西ノ島町美田、西ノ島中学校
魚介類をさばいて料理に挑戦する生徒=島根県西ノ島町美田、西ノ島中学校

 ◇イカの炊き込みご飯

 ▽材料(4人分) 米280グラム、もち米20グラム、イカ120グラム、ニンジン20グラム、ゴボウ20グラム、油揚げ12グラム、干しシイタケ1枚、薄口しょうゆ大さじ1と1/2、みりん小さじ2、酒小さじ2強、塩少々、昆布(だし用)適量、岩のり適量

 ▽作り方

(1)米、もち米を合わせて洗い、ざるに上げておく

(2)イカは内臓を取って洗い、皮をむかずに短冊切りする

(3)干しシイタケは水に漬けて戻し千切り。ニンジンも千切り。ゴボウはささがきにし水にさらしてあくを抜く。油揚げは熱湯をかけて油抜きし色紙切り

(4)炊飯器に米、調味料、水を入れて味を調える。(2)と(3)を加えてよく混ぜスイッチを入れる

(5)炊き上がったら器に盛り、火であぶった岩のりをかける

 

 【西ノ島】島根県隠岐諸島の郷土料理を体験する教室が5日、西ノ島町美田の西ノ島中学校であった。生徒が食生活改善推進員から、島で水揚げされた魚介類のさばき方を学び、炊きごみご飯や揚げ物作りに挑戦した。

 魚のさばき方や郷土食への理解を深める家庭科授業の一環で、1年生18人が包丁を握ってイカやニンジン、ゴボウを短冊切りや千切りにし、炊き込みご飯を仕込んだ。

 アジのフライ作りでは、三枚おろしに苦戦しながら内臓を取って身を切り離した。炊き込みご飯に岩のりをまぶしてぜいたくに食したほか、島の家庭の味として知られるアラメの炒(い)り煮、豚汁も楽しんだ。

 アジをさばいた安藤星(らら)さん(13)は「包丁の動かし方が難しく身がちょっと少ないフライになったけど、おいしかった」と笑顔で話した。 (森山郷雄)