オンライン会議形式で意見交換する全国知事会長の平井伸治鳥取県知事(画面内左)と日本医師会の中川俊男会長(手前)=5日午後、東京都文京区
オンライン会議形式で意見交換する全国知事会長の平井伸治鳥取県知事(画面内左)と日本医師会の中川俊男会長(手前)=5日午後、東京都文京区

 全国知事会と日本医師会(日医)は5日、新型コロナウイルス感染症流行「第6波」への備えに関し、オンラインで意見交換した。緊急事態宣言は解除されたが、今後の感染再拡大を防ぐため、マスク着用など感染防止策の徹底を呼び掛けていくことで一致した。

 地域の医師会と都道府県が連携して医療提供体制の拡充を目指すことも確認。コロナ対応を巡るこうした意見交換は昨年4月以来で、両会からそれぞれ4、5人が参加した。今後は月1回程度開く予定。

 日医の中川俊男会長は、季節性インフルエンザと新型コロナの同時流行が懸念される冬場に向け、発熱患者を診る医療機関の対応を充実させる必要があると訴えた。

 知事会長の平井伸治鳥取県知事は「(新たな)ウイルス変異で次の感染の波がもたらされることを覚悟しなくてはならない」とし、感染者数が減っている間に病床や人材を確保する必要性を強調。日医と共同で政府に政策要望を出すことを提案した。