着水するコハクチョウ=米子市彦名新田、米子水鳥公園(野田勝利さん提供)
着水するコハクチョウ=米子市彦名新田、米子水鳥公園(野田勝利さん提供)

 米子水鳥公園(米子市彦名新田)に7日、冬の訪れを告げるコハクチョウが今季初めて飛来した。第1陣は6羽で、1995年の開園以来、2015年、20年と並んで最も早かった。
 午前6時40分ごろ、野鳥観察に訪れた米子市河崎の野田勝利さん(77)が、園内の「つばさ池」中央部を泳ぐ成鳥と幼鳥のそれぞれ3羽ずつを確認した。1羽を見つけた約20分後に5羽が相次いで着水し「そろそろ来ると思っていた」と笑顔を見せた。
 コハクチョウは体長約120センチの大型の鳥で、秋から冬にかけ、主にロシアの北極海沿岸から飛来する。日本では例年約4万羽が越冬するとされ、このうち約2千羽が中海で過ごし、3月上旬に北帰行の最盛期を迎える。
 初飛来を発表した米子水鳥公園の桐原佳介統括指導員(48)は「秋を告げるガン類よりも先に飛来し、逆転現象が起きた。近年、気候のせいかコハクチョウのシーズンは前倒し傾向だ」と話した。
(田淵浩平)