大学三大駅伝の一つで、駅伝シーズンの幕開けとなる第33回出雲全日本大学選抜駅伝競走(出雲駅伝)が10日、出雲市の出雲大社正面鳥居前をスタート、出雲ドーム前をゴールとする6区間45・1キロで行われる。昨年はコロナ禍で中止しており、2年ぶりの開催。今年の箱根駅伝で総合優勝した駒大を筆頭に国学院大や早大、青学大が追う。順大は、浜田市出身で東京五輪男子3000メートル障害7位の三浦龍司(2年、浜田東中ー京都・洛南高出)に期待が懸かる。
三大駅伝の中で最も距離が短く、スピードレースになるのが特徴。駒大は選手層が厚く、田沢廉(3年)と鈴木芽吹(2年)は1万メートル27分40秒前後のタイムを持つ。早大は5000メートルに強い選手がそろい、序盤で大きく遅れなければ優勝が見えてくる。一昨年の覇者・国学院大は力のある上級生が引っ張る。レース巧者の青学大、留学生のビンセント・イエゴン(3年)が軸になる東京国際大も力がある。
三浦のほか、山陰両県関係では創価大の桑田大輔(2年、八頭高出)、広島経大の毛利林太郎(1年、明誠高出)がエントリーしている。
新型コロナウイルス感染対策のため、開閉会式と表彰式は行わない。スタートとゴール、各中継所に立ち入り禁止区域を設け、沿道での応援の自粛を呼び掛けている。
レースは午後0時5分スタート。TSKさんいん中央テレビなどフジテレビ系で全国生中継される。
(藤原康平)