玉木喜久代さんと生き物を描いた作品=出雲市斐川町神庭、荒神谷博物館
玉木喜久代さんと生き物を描いた作品=出雲市斐川町神庭、荒神谷博物館

 【出雲】出雲市斐川町在住のイラストレーター・玉木喜久代さん(67)の作品展が荒神谷博物館(出雲市斐川町神庭)で開かれている。人間と共存する動物や昆虫を独特な世界観で表現し、生きることの尊さを伝える。11月8日まで。無料。

 島根県職員時代の31歳のころ本格的に創作を始め、幼少期から好きだった生き物の作品を中心に描く。作品展は博物館が4年ぶりに企画し、初期の作品から近作まで34点を並べた。

 作品「境目のない世界」は、B1サイズの木製パネルにカマキリやシマウマ、猫などの動物を油性フェルトペンで表現。人間の影響で絶滅する動物がいることに心を痛めて描いた。他に人間や昆虫、動物の顔を描いた作品は、それぞれが同列だという思いを込める。

 「新型コロナウイルス禍で生き続けることを意識した。生き物に優劣はなく、それぞれ生きる尊さを感じてほしい」と話した。

 開館は午前9時~午後5時。会期中無休。30日には博物館の交流学習室で玉木さんのイラストの色塗りやアート作品創作のワークショップもある。ワークショップは参加費500円、申し込みが必要。問い合わせは博物館、電話0853(72)9044。 (松本直也)