接客する邇摩高校の生徒(右)=大田市仁摩町仁万、ビーバード
接客する邇摩高校の生徒(右)=大田市仁摩町仁万、ビーバード

 【大田】邇摩高校(大田市仁摩町仁万)の生徒が16日、学校近くのショッピングセンター・ビーバードで食品や農産加工品の販売実習に臨み、大勢の客でにぎわった。17日も午前10時~午後1時にある。

 店舗内の一角に構えた実習会場では生徒作のジャム、みそといった加工品、クッキー、マフィンなどに加え、新型コロナウイルス禍で旅行へ出にくい状況を踏まえて島根県内外の業者から仕入れた駅弁や銘菓を販売した。

 次々と詰め掛ける来場者に接客やレジ打ち、会場の誘導を担当した約20人の生徒は大忙し。「こういう取り組みは店がにぎわうのでいい」「頑張ってください」と声を掛けられると「ありがとうございます」と笑顔で応えた。

 店舗への集客を通じて地域に貢献しようと、地元の銀の道商工会青年部(松井紀充部長)の協力で初開催。実習を機に店舗周辺の清掃を志願する生徒もいたといい、3年の大野快明(よしあき)さん(17)は「地域の活性化に参加できることをうれしく思う。活動を継続してもっと地元を盛り上げたい」と話した。 (錦織拓郎)