松江市と連携協定を結ぶ法政大の学生が17日「学生旅行の聖地化」など観光の課題についての解決策を半年間にわたって検討した成果を発表した。新型コロナウイルスの影響で実地調査はできなかったが、学生らしい大胆なアイデアが提案された。
法政大は首都圏出身の学生が7割を占める。地方に学ぼうと、協定を結んだ松江市と大分県杵築市を対象に課題を研究した。
松江市については、学生旅行や合宿、自然を生かした体感プロジェクトについて学生20人が三つのグループに分かれて4月から検討を続けていた。
このうち、美保関町や島根町の周遊プランを練ったグループは、その場で写真をプリントできるインスタントカメラの無料貸し出しを提案。併せて、スマートフォンを使ったスタンプラリーを展開し、ゴール地点の美保関灯台に私設ポストを設置して知人宛てに手紙を投函(とうかん)するプランを発表した。
発表した法学部3年の山野樹(みき)さん(22)=松江市出身=は「地元出身でも知らない地域の魅力を再発見することができた」と話した。オンラインで参加した上定昭仁市長は「斬新なアイデアを市政運営に反映したい」と話した。
(鎌田剛)












