任天堂は4日、家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の2021年度の販売予想を引き下げると発表した。従来予想より150万台少ない2400万台とする。世界的な半導体不足による部品調達の混乱が生産を直撃した。

 古川俊太郎社長はオンライン記者会見で、販売が伸びる年末商戦に向けて「想定している需要を満たせるほどの生産はできない」と述べた。生産の先行きに関しても「現時点で改善の兆しはなく、引き続き厳しい状況が続く」とした。

 同時に発表した21年9月中間連結決算は売上高が前年同期比18・9%減の6242億円、純利益が19・4%減の1718億円となった。人気ソフト「あつまれ どうぶつの森」が爆発的にヒットした前年からの反動で減収減益だった。

 22年3月期の通期業績予想はソフトの販売増や対ユーロでの円安を見込み、純利益を従来予想から100億円増となる3500億円に上方修正した。売上高は1兆6千億円を据え置いた。