島根県内の特別支援学校高等部の生徒が地元食材を使った料理を考えるコンテストの調理部門審査が9日、出雲養護学校(出雲市神西沖町)であった。同校食堂サービス班の2、3年生8人が地元で採れたシジミやチーズを使った「出雲ピザ」を作り、審査員2人に提供した。
出雲ピザは竹炭と青汁をそれぞれ練り込んだ2種類の生地が特徴。生徒たちは手際よくミートソースとトマトソースを塗り、地元の牛乳で作ったモッツァレラチーズをのせて焼いた後、炒めた神西湖産のシジミを盛り付けた。
審査員は味付けや食材の組み合わせを評価しながら味わった。3年の三原聖輝さん(18)は「生地がきれいな円形になるよう意識した。かなり凝っていて自信もあるので勝ちたい」と話した。
残る参加2校の審査は30日に浜田養護学校、12月2日に松江養護学校乃木校舎で予定。12月14日に出雲養護学校であるプレゼンテーション部門の審査を経て、最優秀賞などが決まる。
県などが主催する高校生創作料理コンテスト「食の縁結び甲子園」の終了を受け、県特別支援学校長会が昨年に続いて企画した。
同コンテストに出場してきた生徒たちの活躍の場をつくるとともに、職業技術の向上につなげる目的。新型コロナウイルス感染防止対策として参加校でそれぞれ調理し、審査する形を取っている。
(月森かな子)