■優しい男子高校生 朝、高校生の孫を送った帰りのことです。点滅信号の横断歩道を、2人の男子高校生が自転車を押してゆっくりゆっくり歩いています。「早く歩いてよ」と心の中で思いながらよく見ると、首から手提げ袋をぶら下げたおばあさんが、片手で自転車の荷台につかまり歩いておられるではありませんか。2人の高校生は、足を動かすのも大変そうな歩行困難なおばあさんを介助しながら歩いているのです。私は一瞬でも、高校生を悪く思ったことを恥じました。このホットな出来事を、自分一人の心の中にしまい込むのはもったいないと思い、...