この1年余、新型コロナウイルスは美術界にも大きな影響を与えた。展覧会が中止、延期になるといった表面的な出来事だけでなく、表現の世界に何が起きているのか。作家と批評家に話を聞いた。
たかみね・ただす 1968年、鹿児島県生まれ。京都市立芸大在学中にパフォーマンス集団ダムタイプに参加。美術家として批評的な作品を国内外で発表している。秋田公立美術大教授を経て昨春より多摩美術大教授。
ふくずみ・れん 1975年東京生まれ。和光大人文学部卒。九州大大学院博士後期課程単位取得退学。東京芸大非常勤講師。著書に「今日の限界芸術」がある。
―これまでも、社会情勢...