臨時総代会の途中で退席する総代=松江市千鳥町、ホテル白鳥
臨時総代会の途中で退席する総代=松江市千鳥町、ホテル白鳥
臨時総代会の途中で退席する総代=松江市千鳥町、ホテル白鳥

 漁業協同組合JFしまねが12日、松江市内で臨時総代会を開き、一部組合員の請求に基づき、岸宏会長ら現役員20人を解任する議案を否決した。JFしまねによると、総代120人のうち解任に賛成したのは16人で過半数に届かなかった。6月末で任期が切れ暫定的に組合運営を担っている現役員は、引き続き役員の改選手続きを進め、12月4日の臨時総代会で新役員を決める見通し。 (古瀬弘治)

 臨時総代会は非公開。JFしまねは採決結果の全容を明らかにしなかった。総代120人のうち、49人が出席。残る71人は書面で事前に投票し、欠席した。議長1人を除く48人で議案が諮られたが、40人が投開票の運営手法に異議を唱えて途中退席した。

 関係者によると、16人の賛成票はいずれも書面によるものだったという。岸会長は結果の全容を伏せる理由を「組合の内輪の話」と説明。「結果を真摯(しんし)に受け止め、(役員改選)手続きをする」と話した。

 これに対し解任を請求した組合員代表で、臨時総代会に出席した井上孝夫さん(69)=島根県西ノ島町浦郷=は「(総代会の進め方が)民主的ではなく正当に議決されたとは認められない」と話し、書面による投票の内容も信用できないと主張。JFしまねの対応について、島根県に検査を要請した。

 岸会長ら役員は県から役員改選命令を受けていることを踏まえた改選手続きをする。11月中に各地区から選ばれた10人の「役員推薦会議」を招集して新役員案を決め、12月4日の臨時総代会で諮る考えだ。

 これまでの役員改選を巡っては、6月の役員推薦会議で、岸会長を含まない役員案を有効とするかどうかで、反会長の委員と岸会長らが対立。同月末の任期切れになっても新役員が決められなかった。

 11月の役員推薦会議はメンバーの選び直しが行われており、10人の構成が焦点となる。