「天空の駅」として知られる旧JR三江線宇都井駅(島根県邑南町宇都井)の一帯を照らす「INAKA(イナカ)イルミ」が20日夜にあった。新型コロナウイルス感染防止のため現地参加は少人数限定とし、オンラインで配信。発光ダイオード(LED)約6万球が幻想的に里山を彩った。 (糸賀淳也)
カウントダウンして午後6時に点灯。宇都井駅が青く照らし出されると歓声が上がった。家族で訪れた広島県福山市の会社員、大村和也さん(40)は「初めて来たが、ほかの大規模なイルミとは違い、静かな自然の中で行われているのがとてもいい」と話した。
地元住民でつくる実行委員会が廃線前の2010年から始め12回目。三次宏昭委員長(65)は「(コロナのため)ぎりぎりまで協議したが、開催できてよかった」と笑顔を見せた。
イルミの様子は、NPO法人江の川鉄道のユーチューブチャンネルで見ることができる。