稗原弁の特徴を講演する藤岡大拙会長=出雲市稗原町、稗原交流センター
稗原弁の特徴を講演する藤岡大拙会長=出雲市稗原町、稗原交流センター

 【出雲】出雲市稗原地区に伝わる出雲弁の継承に取り組む住民有志が28日、活動を周知するシンポジウムを地元で開いた。出雲弁保存会の藤岡大拙会長の講演やパネルディスカッションを通じ、「稗原弁」の魅力を発信した。

 シンポジウムは、今年1月に発足した「稗原弁を語る会」(金山富憲代表)が企画。藤岡会長は、稗原地区は出雲市の奥部にあり、膿(うみ)を絞り出すという意味の「あやかす」など古代の日本語の名残がある出雲弁が多いと分析。「出雲弁の検定試験を稗原地区から始めると面白い」と提案した。

 パネルディスカッションは、地区で活動する郷土史研究者や看護関係者が魅力を語った。出雲弁は体調や気候など感覚的なものを表現する副詞が豊富だが、意味を知らない若者が増えており、島根県立大の加藤さゆり助教(老年看護学)は、「患者さんと接する学生が体調などを細かく理解するためにも言葉の講座があればいい」と話した。 (三原教史)

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