オミクロン株の感染が確認された国・地域
オミクロン株の感染が確認された国・地域

 【ロンドン共同】南アフリカなどで確認された新型コロナウイルスの新変異株オミクロン株の感染が28日までに、欧州で拡大した。英国、ドイツ、イタリアなどに加え、オランダでは13人が新たに確認。英国はイングランドで7月にほぼ撤廃した行動規制を一部復活させた。欧州では規制再強化が加速しそうだ。オーストラリアでも28日、初確認された。日本の国立感染症研究所は、同株を「懸念すべき変異株」に指定し、警戒度を最も高いレベルに引き上げた。

 日本政府は指定施設での10日間待機などの水際対策強化の対象を28日からアフリカ9カ国に増やした。世界保健機関(WHO)が最も警戒レベルが高い「懸念される変異株」に指定したオミクロン株は、既に世界各地に広まっている恐れもある。日本を含め、ワクチン接種が進んだ国は規制緩和で経済立て直しを模索しているが、戦略転換を迫られる可能性が出てきた。

 米国は27日にアフリカ南部8カ国への渡航中止勧告を出し、イスラエルは全外国人の入国を禁止すると発表した。

 ジョンソン英首相は27日の記者会見で「オミクロン株は大変速いスピードで拡大している。(ワクチンを)2回接種した人の間でも広がる可能性がある」として、3回目の追加接種を迅速に行うよう呼び掛けた。

 オミクロン株はドイツは南部バイエルン州で、イタリアは北部ミラノ、オーストラリアはシドニーで確認された。いずれもアフリカ南部からの渡航者という。

 欧州では26日に初めてベルギーで明らかになり、チェコで同株とみられる症例を確認。オランダでは26日に南アフリカから到着した航空便の乗客61人が新型コロナ検査で陽性となり、うち13人のオミクロン株の感染が確認された。デンマークも28日、感染疑いのあった2人の感染を確認したと発表した。

 英国は人口の大半を占めるイングランドで公共交通機関と小売店内でのマスク着用義務を再び導入。他の地域では義務化が続いており、英国全体で一定の規制が復活した。