梅の枝で扉をたたき、神々に出発の時を知らせる錦田剛志宮司=出雲市斐川町併川、万九千神社
梅の枝で扉をたたき、神々に出発の時を知らせる錦田剛志宮司=出雲市斐川町併川、万九千神社

 旧暦10月の「神在月」に出雲に集まった八百万(やおよろず)の神々を送る神殿祭と神等去出(からさで)神事が30日夕、出雲市斐川町併川の万九千(まんくせん)神社で営まれた。関係者や一般参拝者らが見守る中、錦田剛志宮司が「お立ち」と3度唱えながら神座の扉を梅の枝でたたき、神々に諸国への出発が近いことを知らせた。

 斐伊川右岸にある万九千神社は、神々が最後に立ち寄って神議(かみはかり)を締めくくる場所とされる。旧暦10月26日に当たるこの日の夕刻、湯立神楽が神職によって執り行われ、神々の旅立ちを前に参列者らをはらい清めると、社殿の中で錦田宮司が神々に感謝と人々の幸せを祈る祝詞を奏上。神座の扉を閉め、神々に旅立ちを告げた。
      (藤原康平)