派閥を解消し、グループに移行することを表明する石破茂氏=東京・永田町、国会議員会館
派閥を解消し、グループに移行することを表明する石破茂氏=東京・永田町、国会議員会館

 自民党の石破茂元幹事長=衆院鳥取1区=は2日、自身が率いる石破派(水月会、12人)を解消し、他派閥との掛け持ちを容認する「グループ」に変更すると表明した。昨年の総裁選での惨敗後、退会者が相次ぎ派閥としての存続が難しくなった。支持基盤を実質的に失った石破氏は今後の総裁選挑戦がより難しい状況になった。
 東京・永田町の国会議員会館で同日開いた非公開の臨時総会で考えを示し、大きな異論は出なかった。
 会合後の会見で石破氏は「政策を考えることに集中したい。さらに深く考えたい」と理由を説明。今後の総裁選出馬については「(総裁を)目指す、目指さないという議論ではなく、どんな国を目指すのかが第一だ」と明言を避けた。
 党内の派閥は原則、掛け持ちできない。グループへの移行に伴い、無派閥議員の参加や他派閥との重複所属を認め、政策勉強会を定期的に開くとした。
 側近として支えてきた赤沢亮正衆院議員(鳥取2区)、舞立昇治参院議員(鳥取・島根合区選挙区)は引き続き所属し、入会を申し出ていた竹内功参院議員(比例)が2日、グループ入りした。3氏とも他派閥との掛け持ちは考えていないという。
 水月会は「石破首相誕生」を旗印に2015年に20人で発足し2度の総裁選を中心的に支えた。ただ、昨年9月の総裁選での惨敗の責任を取り石破氏が会長を辞任して顧問となって以降、退潮に歯止めが掛からず、今年に入ってメンバーは7人減。山本有二元農相らが退会したほか、鴨下一郎元環境相が引退するなど有力者が続いて離脱し、10月の衆院選では2人が落選した。
 先月、派閥の在り方について対応を一任された石破氏は個別に議員から意見を聞き取り、6日召集の臨時国会までに結論を出すと決めていた。
 石破派の解消で党内派閥は7から6に減る。
 (白築昂)