鳥取県は7日、鳥取市気高町日光地区内で採取された水路の水と野鳥のふんから鳥インフルエンザウイルスを検出したと発表した。県内での確認は2年連続。病原性を調査中で、8日にも結果が出る。100羽以上を飼育する県内の養鶏場78カ所で異常は確認されていない。

 県によると1日に検体を採取し、水からH5型、ふんからH7型をそれぞれ検出。採取地点から10キロ以内で計約25万羽を飼う養鶏場3カ所を緊急点検し、防鳥ネットや消毒設備に問題がないことを確認した。

 今後は週2回の野鳥の監視を、検体採取地点から10キロ以内で毎日、それ以外を2日に1回に増やす。7日の庁内連絡会議で平井伸治知事は「緊張感を持って対応すべき時だ」と述べた。

 島根県は7日、広島県福山市の養鶏場で高病原性の疑いがあるウイルスが確認されたのを受け、庁内で担当者会議を開いた。県農畜産課によると、県内の養鶏場で福山市内の養鶏場と餌や卵の取引は確認されていない。

 (藤井俊行)