島根県立大短期大学部(松江市浜乃木7丁目)の女子学生が松江市の怪談、伝承をヒントに考案した美少年キャラクター「怪談男児御伽草紙(おとぎぞうし)」の音声ドラマが2日、動画投稿サイト・ユーチューブで公開された。プロ声優がイラストに声を充て、松江の観光スポットが随所に登場。松江の新たなご当地キャラクターとして注目されそうだ。
文豪・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の大ファンで同学部2年の鈴木彩女さん(21)がキツネを擬人化した「白珠玉(しらたま)」をはじめ「黒魅津(くろみつ)」など4人を考案。学友とともに、同大の補助金やクラウドファンディングの資金を使い、制作を進めていた。
音声ドラマは32分。脚本、イラストは鈴木さんが手掛けた。白珠玉、黒魅津が町で起こる怪事件を追う探偵物に仕立て、城山稲荷神社(松江市殿町)や堀川遊覧船乗り場(同)などが登場する。
鈴木さんは「松江の魅力を多くの人に伝えるため、方言や施設の描写、空気感にこだわっている」と話した。今後、地元企業や店舗とも連携して、イベントの企画やグッズの開発を目指すという。(中島諒)