今夏の東京五輪・パラリンピックに出場した島根県ゆかりの選手の勇姿と、1982年の「くにびき国体」「ふれあい大会」の様子を伝える写真展が、松江市東朝日町のイオン松江ショッピングセンターで開かれている。迫力ある26点が並び、来場者の目を引いている。19日まで。
東京五輪の写真は、陸上男子3000メートル障害で7位入賞した三浦龍司選手(浜田市出身)の力強い走りや、テニス男子の錦織圭選手(松江市出身)の躍動感あふれるプレー姿をとらえている。ホッケー男女に出場した横田高出身の選手、パラリンピック車いすテニス男子の三木拓也選手(出雲市出身)が熱戦を繰り広げる様子も紹介している。
「くにびき国体」で入場行進する島根県選手団や選手宣誓、観客などの写真も並び、当時の盛り上がりを伝える。来場した平田忠男さん(83)=松江市西津田9丁目=は「三浦選手の7位入賞は素晴らしかった」と見入った。
東京五輪やくにびき国体の感動を思い出してもらい、2030年に島根県で開催予定の第84回国民スポーツ大会(現・国民体育大会)と第29回全国障害者スポーツ大会への機運を高めようと、県が企画した。両大会の愛称とスローガンを22年1月11日まで募っており、写真展会場でもポスターやチラシで応募を呼び掛けている。
(小引久実)