今年4月に再オープンした島根県隠岐の島町北方の「隠岐五箇ぼたん園」が11日夜、竹灯籠まつりを開いた。荒廃した園の再建を支援してくれた地域への恩返しに企画。住民が作った竹灯籠の優しい光が、復活した園内を鮮やかに照らし出した。 (森山郷雄)
ぼたん園は旧五箇村時代に整備され、7年前に管理していた住民が亡くなるなどした後、草木に覆われて荒れ放題になっていた。見かねた住民の親族が「旧村時代の姿を取り戻したい」と、3年前から再建に着手。草刈りやボタンの植樹に島内外から賛同の輪が広がった。
この日は、竹灯籠を生かした地域おこしを手掛ける糟谷直輔さん(35)=吉賀町六日市=を招いたワークショップがあり、島民が電動ドリルで竹に穴を開け、水玉のらせん模様やハート形を描いた。午後5時前、赤や紫色の和傘とともに300本の竹灯籠を点灯。ほの明かりに包まれた園内の風景に見入った。
竹灯籠作りに参加した隠岐の島町西田の池田明正さん(74)は「多くの人が賛同し、素晴らしい活動になった」と喜んだ。













