多発する自然災害や山火事、減少する氷床や氷河など地球の気候は「緊急事態」を迎えていると指摘されるまでになっている。その中で開かれた気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)。その結果や日本の取り組みは十分だと言えるのか。
「地球の健康度を示す指標の多くが悪化しており、地球環境は緊急事態に直面している。社会や経済の根本的な変革が必要だ」―。2021年7月、米オレゴン州立大などの国際研究チームは米国の専門誌に発表した論文でこう指摘し「国際社会は危機意識を共有し、気候変動対策に取り組まねばならない」と呼び掛けた。
研究チームは、二酸化炭素(CO2)の排出量や世界の平均気温、北極の海...












