地域の人々と看護師が日常的に関わり合い、一緒に健康な暮らしをつくりあげていくという新しい社会の在り方を提案するCommunity Nurse Company(株)(雲南市木次町里方)で社長を務める。父のがんをきっかけに、病気になる前の普段の暮らしの中でナースと住民が関わり合う仕組みが作れないかと考え、看護師になるとともに日本では先駆的な「コミュニティナース」を名乗り、活動に乗り出した。
コミュニティナースの輪は広がり、11月現在、42都道府県に530人を超える。
「『コミュニティナース』とは、職業や資格ではなく実践の在り方。海外で幅広く使われている、暮らしに密接した看護支援を意味するコミュニティナーシングという概念にヒントを得た。医療人材が病院ではなく地域の中に入り、健康面での『おせっかい』を焼く。いわゆる見守りサービスではなく、『普段付き合い』が特徴だ。日常の延長線上で、そこに暮らす人々の心身の健康を支える仕組みが今こそ求められている」
昨年には、遠方に住む家族の依頼で...
【WEEKLY FACE】地域の中で「普段付き合い」し 暮らしに密接した看護支援を / Community Nurse Company(株)(雲南市木次町里方) 社長 矢田明子氏
残り546文字(全文:1004文字)
続きを読むには会員登録が必要です
無料会員登録(山陰中央新報IDを取得)すると
付きのデジタル記事が月5本まで読める
ニュースレターで最新情報を受け取れる
プレゼント応募や、クーポンが利用できる