JR西日本米子支社が14日、年末年始期間(28日~2022年1月5日)の在来線の指定席予約状況が2020年度比で62・9%増の2万5545席と発表した。新型コロナウイルス禍前の19年度比では44・6%減となり依然厳しい状況にあるものの、緊急事態宣言の解除に伴い回復傾向にある。
予約率は23・6%で、20年度と比べると8・5ポイント上昇した。
入り込みと送り出しを合計した13日現在の列車別の予約率は、東京-出雲市駅間を結ぶ寝台特急サンライズ出雲の89・6%を最高に、スーパーおき(新山口-米子・鳥取駅間)30・6%▽スーパーはくと(京都-鳥取・倉吉駅間)28・8%▽やくも(岡山-出雲市駅間)19・0%▽スーパーいなば(岡山-鳥取駅間)15・6%-。
JR旅客6社の新幹線や在来線の指定席予約状況は20年度と比べ、81%増の232万席。
JR各社によると、1日当たりの平均は25万8千席と、記録がある1996年度以降で6番目に低い。混雑のピークは下りが12月30日、上りが1月3日。予約可能席数は2020年度比2%減の809万席を用意している。
新幹線別の予約状況は20年度比で東海道が100%増、山陽110%増と大きく伸びた。JR東海によると、12月29、30日は午前中に東京駅を発車する下りの「のぞみ」「ひかり」が混雑するもよう。
他の新幹線は北海道87%増、東北91%増、秋田130%増、山形117%増、上越76%増、北陸のJR東日本区間46%増、JR西日本区間46%増、九州67%増。19年度比では、おおむね20~40%減となった。
在来線もJR四国の特急と快速列車が20年度比116%増になるなど改善傾向にある。JR東などは「年末直前に予約がいっそう増えてくる」として、早めの準備を呼び掛けている。












