2025年大阪・関西万博は、「空飛ぶ車」や人工知能(AI)といった先端技術を集めた未来の実験場だ。世界的な新型コロナウイルス流行後の社会の在り方を問い掛ける。ただ運営面では建設費増や参加国数の低迷など課題が山積している。

 大阪・関西万博は大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)で2025年4月13日から10月13日まで開かれる。象徴は会場を取り囲む環状の巨大屋根「リング」(円周約2キロ)。日よけの他、展望通路としても活用する。150カ国、25の国際機関の参加を目標とし、来場者予想は約2820万人、経済効果は約2兆円を見込んでいる。

 「未来社会の実験場」をコンセプトに、人を乗せて空を移動する...