【大田】石見神楽の次世代への継承を図る「大田市子ども神楽大会」が19日、大田市大田町の市民会館であった。市内の社中や部活動など計4団体の子どもたちが日頃の練習の成果を発揮するように熱のこもった舞を披露し、観客約300人の大きな拍手を浴びた。
土江子ども神楽団(長久町)、石見神楽温泉津舞子連中(温泉津町)、大屋神楽社中(大屋町)、邇摩高校石見神楽部(仁摩町)が出演した。保育園児から高校生まで43人が所属する土江子ども神楽団のうち小学生を中心とした団員は「桃太郎」を披露。昔話でおなじみのストーリーを基に創作した演目で桃太郎、犬、猿、キジらが鬼を成敗する勇姿が観客を楽しませた。
大会は石見大田法人会が主催し、9回目。森田博久会長は「神楽が伝統芸能として継承され続けていくためにも、幼い頃から精進している子どもたちの頑張りが広く発信されていけばいい」と述べた。会場の様子は動画サイト・ユーチューブで配信した。
(錦織拓郎)