短歌 宮里勝子選

ゆくりなく明るき便り届きたり金木犀の香りの中に        益 田 能美 紀子

 【評】一読その場面が想像できます。思いがけない明るい知らせの届いたその日、金木犀が芳香を放っていることに気付く。心地よいリズム感とさりげない詩性が作者のもつ美質の多くを表しています。

若きらに繰り返し聞き少しづつ覚えし我の老人スマホ       出 雲 神門  晃

 【評】スマートホンは携帯電話に比べ便利な道具で、知りたいことは即座に教えてくれるし、まさに小さな百科事典といえる。...