東京五輪陸上男子3000メートル障害で日本史上最高の7位に入った順大の三浦龍司(浜田東中-京都・洛南高出)がこのほど、オンラインで合同取材に応じ、飛躍の一年を振り返り、来年1月2、3の両日にある東京箱根間往復大学駅伝への思いを語った。(景山達登)
-今年を振り返って。五輪を経験して得たものは。
「3000メートル障害がメインの上半期で、やりたいことができた。そこに結果がついてきて、五輪で入賞できた。充実した一年だったし、本来の目標のパリ五輪に向けて大きな弾みになった。メンタル面で大きな余裕を持つことができるようになり、自分の大きな特徴、武器になった」
-3000メートル障害で記録を伸ばした要因は。
「残り千メートルで、レース展開を動かしたいときに勝負をかけるハードリングの技術力が上がった。高校時代からの課題だった。ラストでもう一段階ギアを上げるという点で、一年間通して成長できた」
-自分の走りの強みは。1年生で臨んだ前回の箱根駅伝は1区で区間10位だった。
「トラックシーズンに磨いたスピード、ラストの瞬発力、ラストの切り替えが持ち味。全日本(大学駅伝、11月7日)から手応えをつかめており、20キロに向けた走りづくりを強化している。前回の箱根の前は、最後の追い込み期間でコンスタントに練習できていなかった。リベンジをしたい」
-順大の強みは。
「4年生主体のチームだが、それぞれの学年でしっかり走れる人がいる。長期的にみても、成長しているのを感じる。人の思いを背負いながら、個人で積み上げてきた者がたすきでつながるのが駅伝の楽しいところ。そこにチームの色が出る」
-来年の目標は。
「トラックシーズンでは来年、世界陸上がある。出場して、入賞だったり、順位をしっかり取る。勝ちきることを目標にしたい。自分の走りで3000メートル障害に興味、関心を持ってもらい、取り組む選手が増えれば、すごくいいなと思う」