【男子1回戦・松江工ー雄物川】第3セット、ブロックに跳ぶ松江工の(左2人目から右へ)斉木優人、高橋航平、小池将夢=東京体育館
【男子1回戦・松江工ー雄物川】第3セット、ブロックに跳ぶ松江工の(左2人目から右へ)斉木優人、高橋航平、小池将夢=東京体育館

▽男子1回戦
雄物川  2 21ー25 1 松江工
(秋田)   25ー15
       25ー15

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【評】松江工は第1セットを逆転で先取したものの、その後は勢いに乗り切れず、競り合いで敗れた。

 序盤に5点差をつけられた第1セットは、中盤以降に攻守がかみ合い、ブロックやエース岸田のスパイクで徐々に点差を詰めた。17ー20から岸田、小池のスパイクや塩見のクイックで7連続得点し、一気に突き放してセットを奪った。

 第2セットは中盤まで競り合いながらも、終盤に突き放された。立ち上がりに4点差をつけた第3セットは岸田にボールを集めて攻めたが、相手の高いブロックに阻まれて失速した。
 

磨いたブロックが効果
 松江工は初戦に向けて磨いたブロックが効き、劣勢からの逆転で第1セットを先取した。第2セット以降は逆に相手の高いブロックに苦戦。足立将太監督は「第1セットは練習の成果が出たいいセットだった。ブロックを打ちきれるように一からやっていかなければならない」と話した。

 雄物川(秋田)は身長180センチ台後半のサイドスパイカー2人を擁する。組み合わせが決まってからは対策を練り、攻撃を止めて自分たちのペースをつくるため、ブロックとレシーブの練習に力を入れた。
 先行された第1セット中盤、成果を見せた。大櫃愛翔主将が「練習してきたことができ、自分たちの雰囲気がつくれた」と話すように、3年生を中心に次々にブロックを決め、点差を縮めた。その思いに2年生エースの岸田颯太らスパイカー陣が応え、17|20から7連続得点で逆転した。
 第2セット以降はブロックに阻まれて敗れたが、大櫃主将は、27回連続出場のチームとの対戦を「圧倒的な差があって負けたわけではない」と振り返った。大舞台の経験を糧に、勝利への思いを引き継ぐ岸田は「全国の壁を打ち破れるようになりたい」と誓った。