手話を使ったコントで会場を沸かせた熊本聾学校チーム=倉吉市駄経寺町、エースパック未来中心
手話を使ったコントで会場を沸かせた熊本聾学校チーム=倉吉市駄経寺町、エースパック未来中心

 「第12回全国高校生手話パフォーマンス甲子園」が14日、倉吉市内であった。予選を勝ち抜いた12都府県の16チームが手話で演劇やコント、ダンスなどを演じて表現力や正確さを競った。開会式では、秋篠宮家の次女・佳子さまが手話であいさつされた。

 鳥取県が2013年に全国に先駆けて手話を言語と認める条例を制定し、14年から毎年、この大会を開く。佳子さまは「さまざまな背景や状況に理解が深まり、誰もが安心して暮らせる社会になるよう強く願う」とあいさつした。

手話であいさつされる佳子さま=倉吉市駄経寺町、エースパック未来中心

 前回と同様に「演劇・コント・ポエム等」「ダンス・歌唱」の2部門に分かれ8チームずつが競った。山陰両県からは米子松蔭高校と米子東高校の2チームが出場した。

 演劇・コント・ポエム等部門で優勝して3連覇を飾った熊本聾学校(熊本県)はコントを演じた。「手話」と「シュワちゃん(米国の俳優アーノルド・シュワルツェネッガーさん)」をかけたり、石破茂首相など鳥取ネタを交えたりして会場を沸かせた。

 ダンス・歌唱部門は神戸野田高校(兵庫県)が優勝。米子東高校が審査員特別賞に選ばれた。

(桝井映志)