【女子2回戦・米子北斗-三重】第2セット、ブロックに跳ぶ米子北斗の小早川咲希(左から2人目)と藤江紗和(右)=東京体育館
【女子2回戦・米子北斗-三重】第2セット、ブロックに跳ぶ米子北斗の小早川咲希(左から2人目)と藤江紗和(右)=東京体育館

 バレーボールの全日本高校選手権(春高バレー)第2日は6日、東京体育館で2回戦が行われ、初戦に臨んだ女子の米子北斗は三重に0-2で敗れた。

 男子で前回覇者の東福岡が2―0で東亜学園(東京)を下し3回戦に進んだ。女子で2連覇を狙う就実(岡山)も細田学園(埼玉)にストレート勝ちした。

 男子で前回準優勝の駿台学園(東京)は仙台商(宮城)に2―1で、全国高校総体優勝の鎮西(熊本)は埼玉栄に2―0で勝った。総体4強の清風(大阪)は県岐阜商にストレート負けした。

 女子で高校総体覇者の下北沢成徳(東京)は城南(徳島)を2―0で退けた。 (広木優弥)

【写真特集】春高バレー 米子北斗、全国の舞台で熱戦

▽女子2回戦
三重 225-190 米子北斗
    25-16

 【評】米子北斗は追う展開で粘り強いプレーを見せたが、相手の堅い守りの前にセットを奪えなかった。

 第1セットは先行されながらも、双子の田中亜、田中愛のスパイク、ブロックなどで食らいついた。三輪らがしぶとく拾ってつなぎ、リズムをつかんで8-19から連続得点で猛追したが、序盤の点差が響いて及ばなかった。

 第2セットは序盤、藤江や1年生の亀田らがスパイクやブロックで得点。リードされながらも7-7の同点としたが、相手に強打やクイックで5連続ポイントを奪われ、引き離された。

けがから復帰 主将途中出場で勢い
 米子北斗は劣勢だった第1セット、けがから復帰したセッターの小早川咲希主将が途中出場して勢いづいた。攻守に躍動感を増し、猛烈な追い上げを見せた。勝つことはできなかったが、チームは集大成といえるプレーを展開。立原華奈監督は「やってきたことができた。全国で勝つため地道に練習し、戻ってきたい」と話した。

 小早川は昨春、左脚の靱帯(じんたい)を損傷して長期離脱。手術を経て、11月の選手権県予選決勝で数分間出場した。12月から本格的に練習し、「絶対に春高バレーに出る」と強い気持ちで準備。「苦しくなったら小早川」と決めていた立原監督は、第1セットに連続失点して4-12となった場面でコートに送り出した。

 直後に小早川のトスから田中愛子が「絶対に決める」と打ち抜き、双子の田中亜弓海とともにブロックやスパイクで追い上げた。第2セットも1年生の亀田祐月が息の合ったトスからスパイクを決めるなど、メンバーは伸び伸びとしたプレーを見せた。

 レシーブやプッシュも含め、攻守で試合終了まで引っ張った小早川は「負けたのは悔しいけど、みんなとこの舞台でバレーできてうれしい」と笑顔を見せた。