東日本大震災後の10年は、新たな社会貢献活動の〝種〟を芽吹かせ、育んできた。福島大特任准教授の前川直哉さんが取り組んできたのは、地域をより良くする教育。「福島にはコンピューターに解決できない問題が山積している。割り切れない問題を粘り強く考える頭脳が必要です」と話す。

▽貢献

 「小さなことから達成していく重要性を学びました」。昨年12月、福島市で開かれ...