【飯南】島根県飯南町頓原の張戸地区にある推定樹齢300年の「お大師桜(だいしざくら)」が満開になった。地元住民や県内外から訪れた花見客がピンク色の雲のような花に見入っている。10日ごろまでが見頃という。
お大師桜は、高さ約30メートル、幹回り3・7メートルのヤマザクラの巨樹。根元に弘法大師を祭ったほこらの大師堂があることにちなんだ呼び名で親しまれている。町がホームページで紹介して以来、県外からも花見客が訪れるようになった。
今年は例年より1週間程度早い1日に開花し、5日に満開となった。隣の推定樹齢100年のヤマザクラとともに花見客が記念撮影を楽しみ、ゆったりと観賞している。
桜の保全活動に取り組む「お大師桜を守る会」の戸田雅之会長(64)は「多くの人が楽しみながら見てくれたらうれしい」と呼び掛けた。(清山遼太)