俳句という詩の数百年の蓄積を見晴るかす大著が相次いで刊行された。一つは小澤實の「芭蕉の風景」(ウェッジ・上下巻)だ。芭蕉が詠んだ地を実際に訪れては、今を生きる自らも句を詠む。芭蕉と対話...