松江署は12日、松江市内の60代男性が警察官をかたるおれおれ詐欺で2142万円相当の暗号資産をだまし取られる特殊詐欺被害に遭ったと発表した。

 同署によると1月中旬から下旬ごろ、男性の自宅固定電話に大手物流事業者を名乗る人物から電話があり、「あなたの口座が不正に使われているかもしれません」などと言われた。相手に携帯電話の番号を伝えると、直後に警視庁の「中村」と名乗る男から電話があった。中村から「オザキという男を逮捕しており、あなたに犯罪のお金が流れているかもしれない」「あなたの持っている現金が犯罪収益かどうか調査する」などと伝えられた。

 LINE(ライン)でやりとりする中で、「持っている資産を暗号資産に換金して、指定先に送れば金融庁が調査する。調査が終われば返金する」と説明を受け、1月24日から28日までに計10回送金した。

 29日に家族に相談し、詐欺だと指摘され、松江署に届け出た。

 同署は警察や検察が捜査名目でお金を要求することはなく、SNSでの連絡をとることもないと注意を促し、「容疑者になっている」などと連絡があった場合、最寄りの警察署に相談するよう呼びかけている。