古代の人々が祭祀に使った道具などが並ぶ会場=出雲市斐川町神庭、荒神谷博物館
古代の人々が祭祀に使った道具などが並ぶ会場=出雲市斐川町神庭、荒神谷博物館

 【出雲】出雲市斐川町内からの出土品を中心に展示した「出雲の原郷展」が、同町神庭の荒神谷博物館で開かれている。古代の人々が悪疫退散を願って使用した道具や縄文土器など約200点が並び、来場者の関心を集めている。7月10日まで。

 縄文時代から平安時代前期ごろまでの出土品を展示。小野遺跡(出雲市斐川町出西)などから見つかった馬の形をした土人形の土馬(どば)、災厄よけの呪符木簡があり、古代の人々が悪疫や災害がないように願いを込めたことをうかがわせる。

 土馬は脚が折られており、馬に乗って災厄や疾病を運んでくるとされた疫病神が動き回れないようにとの祈りを込め、祭祀(さいし)で使われたという。

 このほか、上ケ谷遺跡(同町神氷)で見つかった縄文土器や結11号墳(同町直江)から出土した「蛇行剣」なども展示している。柏谷実加学芸主任(39)は「展示を通して、時空を超えた旅をしに来てほしい」と来場を呼び掛けた。

 展示室は火曜休室。

  (藤原康平)