邑南町内の川で確認されたオオサンショウウオの幼生(提供・瑞穂ハンザケ自然館)
邑南町内の川で確認されたオオサンショウウオの幼生(提供・瑞穂ハンザケ自然館)

 島根県邑南町に生息する国の特別天然記念物・オオサンショウウオの繁殖調査で、2年ぶりに幼生の個体が見つかった。例年見つかるが昨年はいなかったといい、調査した瑞穂ハンザケ自然館(邑南町上亀谷)の職員は「今年も無事に育ってくれていた」と喜ぶ。

 生息地として町内の環境が維持されているかを確認するため、2013年から毎年、町内の川を調べる。秋に産卵、ふ化した幼生を翌年1、2月ごろに確認するが、近年は異常気象で川の水温が上昇し、以前に比べて成長が早まっているとみられる。このため、昨年の調査では既に巣穴を離れていたのか、幼生の姿が確認できなかったという。

 今年は1月15日に、自然館の伊東明洋学芸員が湯舟谷川(日和)の巣穴を調べたところ、全長47ミリ、体重0・6グラムの個体を確認。大きさから昨年秋にふ化した幼生で間違いないという。

 伊東学芸員は「近年は豪雨で巣穴が壊れる被害が出ている場所もあるが、継続的に調査を行い、繁殖地を維持していきたい」と述べた。(糸賀淳也)