司会者の実況に合わせてコントローラーを操作する参加者=出雲市浜町、アンジェグレースガーデン
司会者の実況に合わせてコントローラーを操作する参加者=出雲市浜町、アンジェグレースガーデン

 島根県eスポーツ連合(出雲市浜町、影山晃広代表理事)がゲームの腕前を競うeスポーツの高齢者向けの普及に乗り出した。高齢者の認知機能向上やフレイル(虚弱状態)予防に役立つ点をアピールする。19日に出雲市内で初の講習会を開き、高齢者を熱中させた。 (中島諒)

 eスポーツは、長時間のめり込むと健康に良くないとされる一方、画面に表示される状況に応じて素早く判断し、指先や、時に全身を使って操作する点は認知機能向上やフレイル予防に役立つと注目されている。

 eスポーツ連合が出雲市内で開いた講習会には、県高齢者大学校くにびき学園(松江市東津田町)でスポーツ・レクリエーションを学ぶ7人が参加した。

 連合の木村一彦事務局長が、格闘やスポーツ、レースといった幅広いジャンルで年齢や体格にかかわらず同じ条件で対戦できる魅力を紹介。格闘ゲーム「鉄拳」やパズルゲーム「ぷよぷよ」の体験では「ボタンを同時に押すと技が変わります」「石を四つくっつけて消しましょう」などルールを説明しながら対戦の様子を実況して盛り上げた。

 参加者は、初めて触るコントローラーや、めまぐるしく動く画面に戸惑いながらも接戦を展開し、勝利が決まると「おー、やった」と歓声を上げた。鉄原誠さん(67)は「とても頭を使うし、相手がいると思うと白熱した。目標を持ってやると面白いと思う」と楽しげだった。

 今後も関心を持つ団体などから依頼があれば講習会を開く。木村事務局長は「子や孫との世代間交流にもつながるeスポーツは、高齢者の方にこそぜひ触れてもらいたい」と話す。