島根県西部の石見神楽団体が主に出演し浜田市内で予定する神楽大会「石見の舞い 神降臨祭(しんこうりんさい)」が、2021年度は中止されることになった。新型コロナウイルスの収束が見通せず、同祭実行委員会が7日の会合で決めた。

 実行委員会は山陰中央新報社、石見ケーブルビジョンなど9団体で構成。例年4月に開かれる神降臨祭には毎回1200人を超す来場があり、密集を避けることが困難と判断した。当初は年度内での開催を目指したが、全会一致で中止を決めた。

 神降臨祭は石央文化ホール(浜田市黒川町)を会場に開き、6社中程度が競演。前回は県西部の神楽の日本遺産認定記念を兼ね、20年2月に開催した。(板垣敏郎)