「柴犬の祖石号の里を歩く お散歩マップ」を手にする小原静伍さん=益田市美都町宇津川、二川公民館
「柴犬の祖石号の里を歩く お散歩マップ」を手にする小原静伍さん=益田市美都町宇津川、二川公民館

 柴犬のルーツとして血統書で確認されている「石号」の出生地である益田市美都町二川地区の地域自治組織・ぬくもりの里二川(潮隆人会長)が、石号にちなんだ地域活性化策として、「柴犬の祖石号の里を歩く お散歩マップ」を作製した。ペットを連れて地区内を歩いてもらおうと、地区内の道の駅や温泉施設、旅館、民宿の計4カ所に置いている。

 地区では石号をまちづくりのシンボルに育てようと2019年11月、石号が飼育されていた同市美都町板井川の民家そばの「石号記念館」と、同町宇津川の美都温泉湯元館の2カ所に石号の石像を建立。地図はペット愛好者に、ペットとともに石号の里を巡ってもらおうと20年8月から作製を進めた。

 ぬくもりの里二川の小原静伍事務局長(38)は「柴犬の聖地を訪れた愛犬家がもう少し長く二川に滞在してくれれば地域がにぎやかになる、という住民の意見を受け企画した」と説明する。

 マップは2キロコース(所要時間約40分)と1キロコース(同約20分)をそれぞれ青と赤の点線で示し、美都温泉湯元館、道の駅サンエイト美都、旅館、民宿、食堂を記した。A3変型判カラー刷りで500部印刷。広げると縦29.7センチ、横31.5センチ。折りたたむと縦10.5センチ、横14.8センチになり持ち運びしやすくなる。

 小原事務局長は「ルートは地元で犬と暮らす人の散歩コースを参考に設定した。町歩きに役立ててほしい」と話している。(中山竜一)