クーデターから1年のミャンマーは都市部で平穏が保たれる一方、地方では一部の民主派が武装闘争を始めた。苛烈な弾圧で沈静化を図った国軍には想定外の事態で、国際社会からの孤立も進む。誤算の連続で統治体制は揺らぐ。民主派も鍵を握る少数民族武装勢力との連携が奏功せず、手詰まり状態だ。混乱が収束する兆しは見えない。

▽地方での衝突激化

 「ミャンマーの主権は多く...