島根県邑南町矢上の香木の森公園で1月、町が設置した鉄棒が支柱から外れたため、遊んでいた50代の男性が転落して頭に重傷を負ったことが1日分かった。
町によると1月30日午後3時ごろ、家族と訪れた男性が逆上がりをした際、握り棒を支柱に固定する金具が外れ、落下した男性は地面で頭を打った。意識はあるが、全治1カ月以上の重傷だという。
鉄棒は高さ1・10メートル、幅は1・77メートルで1993年に町が設置した。2021年4月から町内のサービス業「ウェルス」(邑南町高水)が指定管理者となり、社員が見回りしていたが、異常に気付かなかった。
都市公園ではないため専門業者による定期点検の義務はないが、町商工観光課の寺本英仁課長は「けがを負われた被害者とご家族におわび申し上げる」と陳謝した。今後は、指定管理者と専門業者による日常点検を行う。また、町内の小中学校や各公民館を含む約20カ所の遊具の使用を中止して、安全確認することを決めた。
(糸賀淳也)










