島根県が8日、新たに81人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。松江市内の保育施設で県内63例目のクラスター(感染者集団)が発生した。鳥取県の新規感染者は77人で、両県とも7日の確認分。
島根県の居住地別は、松江市34人、出雲市22人、益田市7人、浜田市6人、安来市5人、大田市3人、江津市1人、奥出雲町1人、県外2人。感染者が出た松江市立小学校1校が学級閉鎖。安来市立小学校1校は8日を休校し、9日以降は学級閉鎖する。松江市北消防署職員1人が感染した。業務に支障はない。
県健康福祉部の田原研司参事はまん延防止等重点措置の適用が始まった1月27日以降、感染者数が50~80人台で推移する状況について「隣県で続く拡大傾向が島根にも波及し、下がり幅が小さくなっている」との見解を述べた。
小学校などで休校が相次いでいることを受け、県はコマ数の増加や土曜日の活用などで授業の遅れを取り戻し、子どもたちの学びを保障するよう県立学校や市町村教委に通知を出したことを明らかにした。
鳥取県の保健所管内別の内訳は米子39人、鳥取市32人、倉吉6人。
米子市の県西部総合事務所と米子市役所本庁舎で、それぞれ職員1人の感染を確認。業務に支障はない。米子市の五千石小学校は2人、鳥取市の県立白兎養護学校は1人が感染し休校。倉吉市の河北小学校は8日の検査で1人の感染が分かり、9日を休校とする。
島根県は6日に発表した感染者が再検査で陰性となったため、浜田保健所管内の1人を取り下げた。累計感染者数は島根4791人、鳥取4408人。8日午前0時時点の確保病床使用率は島根(368床)30・4%、鳥取(350床)24・0%。宿泊療養は島根55人、鳥取99人。自宅療養は島根378人、鳥取608人。重症者は島根0人、鳥取1人。
(黒沢悠太、福間崇広)