鳥取県庁
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 鳥取県内を走る東京五輪の聖火リレーで、簡素化を大会組織委員会と交渉している平井伸治知事は8日の定例会見で、県内15市町村で規模を縮小する見込みとなったと明らかにした。現行案の31・22キロのリレー距離は短縮される見通しで、近く最終案をまとめる。

 新型コロナウイルスの感染収束が見えない中、県はスポンサーや組織委関係者など、県外からの来訪者を減らすため、組織委と交渉中。

 平井知事は会見で、組織委に対し、スポンサー車両を「なくても良いのではと申し入れた」と説明。

 この結果、スポンサーの意向を踏まえた組織委の判断で、米子、境港、倉吉、北栄の4市町は従来通りの実施となる一方、残る15市町村では、距離、スポンサー車両によるパレードの規模を縮小する方向でまとまったとした。

 平井知事は「車両は大方なくなる」と話した。

 また、新型コロナの感染症対策で、観覧の事前申し込み制を導入し、観客同士の距離が確保できるように調整する考えも示した。

 簡素化は、感染症対策として人数や規模を抑えるとともに、浮いた経費の一部を新型コロナ対策に充てようと提案。

 県内の聖火リレーは5月21、22の両日、19市町村を178人がつないで走る予定となっている。(藤井俊行)